勾玉とは先史・古代の日本における装身具の一つで、「コ」の字に曲がった形をしている宝石の一端に穴を通して使用される首飾りの事で、多くは翡翠・めのう・水晶などが使用されています。”曲がった珠”からきていると言われています。
勾玉で特に有名なのが三種の神器の一つである”八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)”です。
八尺瓊勾玉は
天照大御神が岩戸隠れした際に天石屋から出すために玉祖命(たまのおや)によって作られたと言われています。
この時、八咫鏡(やたのかがみ)も一緒に作られましたが、鏡が「日」を表しているのに対し、勾玉は「月」を表しているのではないかと言われています。
八尺瓊勾玉の八尺は当時で約180cmですが、そのような大きさがあるとは考えられないので、”とても大きい”という意味であるか、あるいは繋ぎ合わせた珠の長さが八尺である可能性もあります。
勾玉は緑の翡翠のイメージですが、
八尺瓊勾玉の”瓊”は赤色の玉の意味なので、おそらく瑪瑙のカーネリアンであると思われます。
初代天皇といわれる神武天皇の曾祖父の邇邇芸命(ニニギノミコト)が所持していた八尺瓊勾玉は代々子孫に受け継がれ、神武天皇を経由して現在の皇室に引き継がれています。
宮中に伝わる三種の神器のうち、八咫鏡と草薙の剣は形代(レプリカ)であり、宮中で八尺瓊勾玉のみが実物であり、天照大御神の曲玉そのものなのです。
所有者の天皇ですら見る事が許されない神秘の宝石は間違いなく、世界で最も歴史的価値ある宝石でしょう(*^-^*)
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