宝石の外観を向上させたり、耐久性を改善(一部改悪もありますが)する為に処理をすることがあります。
宝石の処理にはトリートメント(着色)とエンハンスメント(高める・強化)という2種類があります。トリートメントは直価値に影響を及ぼしますが、エンハンスメントは場合によって価値を落とさない処理もあります。
それぞれ、いくつかの方法がありますので、ご紹介したいと思います。
<エンハンスメント>
*充填:
割れ目に無色のコーティング(主にダイヤ・エメラルド)
*加熱処理:
加熱による色の改善(主にアメシスト・ルビー・サファイア)
*高圧高温:
色の改変(ダイヤ)
*含浸:
全体的にオイルや樹脂を染み込ませる方法。余り価値に影響しません。(エメラルド)
<トリートメント>
*漂白:
色を白くする(主にジェイド・真珠)
*表面コーティング:
表面の色の改善(ダイヤ・タンザナイト)
*染色:
色を染み込ませる(パール・ラピスラズリ)
*照射:
放射線で色の改善(ダイヤ・トパーズ)
*レーザードリリング:
レーザーでキズを焼く(ダイヤ)
*格子拡散:
宝石の原子の格子内に特定の元素を浸透させる方法(コランダム)
2004年以降はエンハンスメントもトリートメントも人工的処理として区別なくトリートメントと呼ぶようになりました。処理については価値に大きく影響する場合もあるので、注意が必要ですね(^^♪