今回は有機質の宝石についてお話したいと思います。
有機質の宝石とは鉱物のような無機質の宝石とは違い、動植物の器官や組織であったり、生物の生理作用に関連する物質からなる有機物質の宝石です。
下記のような宝石があります。
さんご(コーラル):
海中の微生物によってつくられた宝石。主成分は真珠の外皮と同じ炭酸カルシウムです。最も珍重されるさんごは「血赤(ちあか)」と呼ばれる血のように赤いさんごです。
真珠(パール):
貝の体内で生成される二枚貝の特定の種によってつくられた結石。美しい天然真珠はとても珍しく、ほとんどの真珠は養殖です。
コンクパール:
ピンク貝(コンク貝)から産出されるピンク、橙、黄色などの真珠です。
真珠層を持たない為真珠光沢を示しません。巻き貝の為、核を挿入し真珠を養殖することが出来ません。
アイボリー:
本来はゾウの牙の宝石を指しましたが現在ではマンモスの化石の牙やセイウチの牙も象牙として販売されています。
シェル:
貝殻の宝石です。層模様を持つ貝殻は彫刻し、カメオとして使われます。
べっ甲:
ウミガメの一種であるタイマイの甲羅の宝石です。
現在は輸入が禁止されており、プラスチックで代用されています。
アンバー(琥珀):
松柏などの樹液が化石化した樹液の宝石です。虫や樹木の一部が内部に閉じ込められた宝石もあります。
有機質の宝石は無機質の宝石よりもデリケートな宝石が多いのでメンテナンスが大切ですね(^^♪