ダイヤモンドの3EX・H&C・Fluorescenceについて

先日、ダイヤモンドのタイプについてご紹介させて頂きました。

今回はダイヤモンドの鑑定書に記載されているいくつかの項目についてご紹介したいと思います。

トリプルエクセレント（3EX）:

ダイヤモンドのカットグレードがエクセレント(EX)であるだけでなく、ポリッシュ、シンメトリーもエクセレント(EX)であり、最高のカットであるという評価です。

ハート＆キューピット（H&C）:

ダイヤモンドを特殊なスコープで見ると”ハート”と”キューピットの矢”のシルエットが見える事をハートアンドキューピットと呼びます。これはダイヤモンドのシンメトリーが整っている事を示している証になります。とても偶然な現象でダイヤモンドにエモーショナルで神秘性を感じさせます。ハートアンドキューピットはハートキューやハートアンドアローと呼ばれることもあります。

フローレッセンス（Fluorescence蛍光性）：

ダイヤモンドの鑑定書にはフローレッセンスの有無や強弱が記載されています。

天然ダイヤモンドの約30%には蛍光性があります。蛍光性の有無は良し悪しではなく、１つの天然ダイヤモンドの特徴になります。

しかし、フローレッセンスが強くなると、ダイヤモンドの見た目や市場評価に影響してきます。

鑑定機関では蛍光性の有無が評価に影響を与える事ではありませんが、好みの需給で市場価格に影響を与える事があります。

具体的にはフローレッセンスが”strong”になれば、ホワイトブルー色調になり、オイルが塗られたように白っぽく見えるようになります。この事を業界では”オイリー”と呼びます。

つまり、輝きが多少曇って見えるようになります。

これは好みの問題なので、欧州で気にされる傾向があっても、アメリカではあまり問題にしないということがあるそうです。