宝石の重要な特徴の一つに”硬さ”があります。
ある一定の硬さがないと宝石にはなりません。
その宝石の硬さを数値化したのが「モース硬度」です。
天然の鉱物の中から10種類の鉱物を選び、1番〜10番まで番号を付け、1番やわらかい宝石を1,1番かたい宝石を10としました。
ドイツのモースという鉱物学者が発案したので、モース硬度と名付けられました。
1番から10番のうち、7番が水晶・クオーツ、8番がトパーズなので、実際にジュエリーとして使用されるのは7〜8番以上が基本です。(実際にはパールなど硬度が低い宝石がジュエリーになることもありますが、キズが付きやすいという事です。)
ちなみに、9番がコランダムで10番はもちろんダイヤモンドです。
モース硬度の基準は摩擦でキズが出来るかどうかなので、クオーツはトパーズで引っ掻くとキズが付き、トパーズはコランダムで擦るとキズが付くということです。
モース硬度表は10種類の宝石・鉱物だけで構成されているので、モース硬度表に載っていないベリルなどはモース硬度7.5-8のようにアバウトな数字になります。
また、クオーツとトパーズの硬さの差は2倍ほどなのに対し、コランダムとダイヤモンドの差は4倍とモース硬度の数値間にはバラつきがあることにも注意が必要です。